キミニアイヲ.

『……今どこにいる?』


「……あの…橋の上……」


『分かった。すぐ行くから、絶対そこで待ってろよ』


莉子がこくりと頷くと、電話は切れた。



川の流れる音と、空を飛ぶ鳥のさえずりが聞こえる空間に戻る。


泣いている莉子を包み込むかのような、優しい空間。



泣きながら頭に蘇るのは、院長が最後に言った言葉。



“赤ちゃんは、自分が生きられない運命だということを知りながら
それでもあなたのもとにやってきてくれたのです。


だから、決して自分を責めたりしないでください。

やってきてくれた赤ちゃんに、感謝することが大事なのですよ”