気が付けば、またやってきてしまったこの白い橋。
梅雨真っ只中だというのに、雲ひとつない青空に雲のように白い橋が架かっていて…
悲しいほど綺麗だ。
爽やかに流れる風に伸びた長い髪の毛をさらりとなびかせて、キラキラ輝く川を眺めていた。
そして、院長の言葉を思い出す。
『この時期の流産はよく起こることで、原因は胎児にあることがほとんどなんです。
誰が悪いわけじゃないんですよ』
そう言ってはくれたが、どうしても自分の不注意のせいなのではないかと思ってしまう。
もっと気を付けていれば…
こんなことにはならなかったかもしれない。



