キミニアイヲ.

ご飯を食べながら、莉子は幸せそうに楓や赤ちゃんの話をする。



「いいわね~、相変わらずラブラブで♪」



雪音は呆れたような、安心したような笑いを零して言った。

莉子は少し恥ずかしそうに目を泳がせる。



「ゆ、雪音さんだって瞬哉さんとラブラブなくせに…」


「まぁね~…。でも長年連れ添った熟年夫婦みたいに感じるのは何でかしら?
なんか安心しきっちゃって、熱が冷めてきたっていうか…」



頬杖をついて、ため息と共に本音を吐き出す雪音。


倦怠期とはこういうものか…と、倦怠期知らずの莉子は初めてそれを理解した。