「へぇ〜、フジコちゃんにそんな過去があったなんてね」
夜、莉子の話を聞いた楓は夕飯の味噌汁をすすりながら言った。
焼き魚を箸でつついていた莉子はぽかーんとしている。
「……へ?フジコ…ちゃん??」
「雪音サンの本名、峰岸 藤子(ミネギシ フジコ)でしょ。
…あれ、知らなかった?」
「知らないよ!何であたしでも知らないことを楓が知ってんの!?」
「聞いてもいないのに瞬哉が話してくるからだよ」
あぁ、なるほど…と莉子は頷く。
(それにしても…峰岸 藤子って!)
「某アニメのキャラクターか!って突っ込みたくなるよな」
「うん…。だから本名で呼ばれるの嫌がってたんだ…」
二人で顔を見合わせて、笑ってはいけないと思いつつお互い笑いを堪えていた。



