キミニアイヲ.

「前のデリヘルの社員の中に社長の知り合いの人がいてね。『あの人ならなんとかしてくれるかも』って紹介してくれたの。

そしたら本当にお金出してくれるんだもん、ビックリしたわよ!」



そう言って雪音はおどけてみせる。



「そっか…、それで今も社長にお金返してるんだ?」


「そういう事。オアシスに転職したのも、せめてもの恩返しのつもり。たぶん来年には返済出来るでしょ!」



あははっと笑い飛ばして再びケーキを食べ始める。


いつもの明るい笑顔の裏に、こんな問題を抱えていたなんて──。


今まで自分は雪音の何を見ていたんだろう?

と、莉子は自分を卑下した。



“話したらスッキリした。ありがとう”


と言う雪音の言葉にも、少し心を痛める自分がいた。