キミニアイヲ.

雪音は切なげに微笑むと、ケーキを一口食べてフォークを置く。


少し考え込むように目線を下げた後、莉子の目を見て口を開いた。



「…あたしね、社長に借金してるの」


「……借金!?」


予想もしなかった雪音の事情に、莉子は言葉に詰まった。



「あたしの母親、病気で入院してんのよ。
母子家庭で貧乏だったからさ、お母さんが倒れた時は本当に困った。

そんな時に社長に逢って、あの人見ず知らずのあたしの為に入院費を立て替えてくれたの」



雪音は何かが吹っ切れたように、全てを一気に話した。

初めて聞く雪音の過去に、莉子はただただ驚くばかり。