環境がガラッと変わって、めまぐるしく日々は過ぎていき── 気が付けば、季節は春。 莉子も一つ歳をとって19歳になった。 楓との同棲生活も仕事も、特に大きな問題もなく順調に過ごしている。 「莉子がいなくなって寂しいわぁ…」 小春日和のある日の午後。 行きつけのカフェで、頬杖をつきながらケーキにフォークを刺した雪音が言った。 「でもなんだかんだで週一以上会ってるじゃないですか」 「そうなんだけどさ〜」 カフェラテを飲みながら笑って言う莉子に、雪音は子供のように口を尖らせた。