キミニアイヲ.

両手で顔を固定して、もう一度唇が触れようとする直前。



「これからもっとお互いの嫌な部分とか見えてくると思うけど、何か気になったらちゃんと言うようにしような」



真剣な表情で、楓が優しく言った。


他人と同居するのだから、楽しいことばかりじゃないなんてことは目に見えて分かる。


楓は過去にその大変さを経験しているのだから尚更だ。


もう同じ過ちは繰り返さない──

そんな想いが、莉子には楓の表情から読み取れるような気がした。



「…そうだね。きっとあたし達なら大丈夫」



根拠はないけれど、何故かそう信じることが出来る。


その言葉に楓も優しく微笑んで、キスをしながらゆっくり莉子を押し倒した。