キミニアイヲ.

「最高に幸せなクリスマスになった?」


そう言われて、莉子は自分が書いたメッセージカードのことを思い出した。



“クリスマスを
好きな人と過ごすのは
初めてです。

最高に幸せな一日に
なるといいな”



告白はしたかったが、恥ずかしくてなかなかストレートには書けず、結局自分の希望を書いてしまった。


そんなおかしなメッセージだったが、楓には莉子の気持ちが十分伝わっていた。



「あれ、好きな人って俺じゃなかった?」


「えッ!?」


固まっていた莉子は、頬をほんのり桜色に染めながら俯いて呟く。



「……楓…です」