キミニアイヲ.

「自分と一緒にいたらその人も母さんみたいになるんじゃないか…って、言い様のない不安がずっとあったんだ。
だから誰とも付き合おうとしなかった。

だけど、莉子といると不思議とそんなこと関係なくなる。俺が守らなきゃって想えるんだ」


「莉子が、俺を強くさせてくれるんだよ」



綺麗な雫が莉子の頬を伝う。


さっきまでのあんなに塩っぱかった涙とは、今はまるで別物のようだ。



「…あたしも……」


しっかりと楓の背中にしがみ付く。



「同じだよ…。
楓が、あたしを変えてくれた…
ありがとう」


「…どういたしまして」



ふっと笑った楓は、そっと莉子の唇を塞いだ。