キミニアイヲ.

「莉子」



テーブルに身を乗り出すようにして料理を見ていた莉子は、楓の方を振り向く。


おいでおいで、と手招きしている楓の傍に行くと、ふわりと安心する香りに包まれる。



「っ!?」



楓が莉子に両腕を回し、急に抱きしめられた…

かと思いきや、顔は至近距離にあるものの密着感は感じられない。



「……?」


そして首の辺りに感じる違和感。

これはもしかして……?



楓はそのまま莉子を寝室に連れていき、姿見の前に立たせて満足げに頷いた。



「ん、やっぱり似合う」


「…これ…あの時の…!?」



一目見て思い出した莉子は、はっと息を呑む。