キミニアイヲ.

「それは良かった。莉子の好きなケーキもあるから後で食べような」


「うん!!」



子供のようにはしゃぐ莉子。

楓は壁に背を預けながら、微笑ましい気持ちで彼女を眺めていた。



出逢った頃とは別人のように、よく笑うようになったし、雰囲気が明るくなった。


人間らしい感情を取り戻した彼女は、前にも増して魅力的に思える。



そんな彼女が何よりも大切だ。


いつだって、彼女に手を差し伸べてあげる存在でありたい。


ありとあらゆる感情を分かち合って、二人で一緒に生きていきたい。



人はその感情を“愛”と呼ぶのだろうか──


そんな単純なものではない気がするのだけれど。