キミニアイヲ.

「どうぞ♪」


「ど、どうも……」



少し緊張しながら部屋の中へ入る。


楓と同じ香水の香りがほのかに漂うリビングは、ホテルと同じようにシンプルだがセンスの良さが伺える。


逆に言えば生活感があまりない。



「楓ってキレイ好き?全然散らかってない!」


「そうでもないよ。家にいるより仕事してる時間の方が長いからじゃない?」


「そういうモンかなぁ…」



男の家に来ることが初めての莉子は、キョロキョロとあらゆる場所を観察している。


そんな莉子を見てぷっと吹き出しながら、楓は車から持ってきたピンク色の包みを開けていた。