キミニアイヲ.

しかし、今日は違った気持ちでこの場所へやって来た。


橋の手すりに少し身を乗り出して、男の欲望で汚れた手を見つめる。



「この川に飛び込んだら…あたしも少しは綺麗になれるかな…?」



──愛を知らないあたし。


存在意義も、生きている理由さえも見つからないあたし。



こんなちっぽけな一人の人間がこの世界からいなくなったって、誰も不自由はしない。



──もう…終わりにしていいかな…

キレイさっぱり……