キミニアイヲ.

「離婚届と一緒にしまってあった。母さんの遺品の中にあったらしい」


それは小さく綺麗な紅い宝石が付いたネックレス。



「何故…これが……?」



毅は“信じられない”といった様子で、そのネックレスを見つめている。



「捨てたはずだったのに……」



楓はその様子を見て何かを確信したようだった。



「俺は覚えてるよ、母さんはそれをすごく大事にしてたから」


毅はネックレスを見つめたまま動かない。



「ずっと不思議に思ってた。何で身に付けないのに大切に持ってるのか、って…。

でもそれは…兄貴が母さんにあげたものだからじゃないのか?」