キミニアイヲ.

毅は馬鹿にしたように鼻で笑った。


「今更そんな嘘くさいセリフ聞いたところで何とも思わない。虫酸が走るだけだ」


「親父の言葉は嘘じゃない。兄貴のことも母さんのことも…親父なりに大切に想ってたんだ」



──ガンッ!!



突然毅がテーブルを蹴った。


その音に莉子はビクッと体を震わせたが、楓は微動だにしない。



「でまかせを言うな…!」


ギロリと威圧的な鋭い瞳で楓を睨み付ける。



「あれで紅葉を大切に想っていただと?ただ若くて美人な女を自分のモノにしたかっただけだろう!?
だから俺が奪ってやったんだ!!」


「違う!!」