キミニアイヲ.

みるみる血の気が引いていく。

身体中の震えが止まらない。



──あたしが…

紅葉さんと同じ目に?


このまま…殺されるっていうの!?



「い…いや……!!」


「フッ…安心しろ、殺しはしない。お前を欲しがる輩は山ほどいるからな」


「──!!」



莉子は毅が自分をどこかに売り飛ばす気なのだと気付いた。



「どうせ死のうとしてたんだろう?
だったら人の為に身を捧げた方が利口だと思わないか?」



非情冷酷な悪魔の声が耳元で囁かれる。


心臓を氷のような冷たい手でわしづかみにされたみたいだ。


莉子に残されたモノは“絶望”だけ──



怖い……

怖い……

こわい……っ!


嫌だ……誰か助けて!!