キミニアイヲ.

毅からは楓や父親を罵る言葉が続く。

隠しても隠しきれない、黒く醜い感情。


莉子はそれに負けじと、しっかりと力強く毅の目を見てもう一度言う。



「…楓のせいじゃない」



莉子の声に、立ち上がっていた毅は一瞬ぴたりと行動を止め、冷たい瞳で莉子を見下ろした。



「あなたも本当は分かってるはずでしょう?」


「……何だと?」


「最初から紅葉さんを襲う計画があったなら、楓が喧嘩したこととは関係ない。
あなたはやり場のない怒りを楓やお父さんに向けてるだけよ」



酷いことを言ってるということは分かってる。

それでも、莉子は黙っていられなかった。