キミニアイヲ.

──この人が…毅さん…。



ダンディーな二枚目俳優のような大人の魅力があり、年相応かそれよりも若く見える。


しかし冷酷な雰囲気の方が勝っていて、莉子には恐ろしい人だとしか思えない。



「今はもう兄弟じゃないがな」


「え……?」


「被害者と加害者の関係だ」



──…!!


それってもしかして……

楓のお母さんが亡くなった時のことを言ってるの?



「あいつは相当な悪なんだよ。あんたも利用されて可哀相になぁ」


「……っ!」



毅は冷めた笑みを見せて、何の感情も込めずに言う。


莉子は俯いて、下唇を噛んで溢れそうになる涙を必死に堪えた。