莉子は怒ったり泣いたりするわけでもなく、無表情でただぼーっとカップを眺めている。
「瞬哉は楓さんからこのオアシスのことを聞いて、最初はただ興味本位で利用したらしいの。
でも偶然あたしが愛莉の友達って知って、咄嗟に嘘ついて別の名前を言ったんだって。
楓さんにバレたら厄介だから」
「ほんと浅はかなヤツよね」と言って、雪音は呆れたように一瞬笑った。
「それからあたしと親しくなって、愛莉の話を聞くたびに“やっぱりこれじゃいけない”と思ったみたいで全部話してくれたのよ」
事の経緯を話し終えると、雪音はふうっと深い息を吐いた。
「瞬哉は楓さんからこのオアシスのことを聞いて、最初はただ興味本位で利用したらしいの。
でも偶然あたしが愛莉の友達って知って、咄嗟に嘘ついて別の名前を言ったんだって。
楓さんにバレたら厄介だから」
「ほんと浅はかなヤツよね」と言って、雪音は呆れたように一瞬笑った。
「それからあたしと親しくなって、愛莉の話を聞くたびに“やっぱりこれじゃいけない”と思ったみたいで全部話してくれたのよ」
事の経緯を話し終えると、雪音はふうっと深い息を吐いた。



