「母さんを死に追いやったのは…この俺だ」 「──!?」 ──どういうこと!? 「お母さんが亡くなったのは…事故って…」 莉子は震える声を喉の奥から絞りだした。 楓は静かに首を横に振る。 「…俺が高3の時に、男達から暴行を受けた時に地面に頭を強く打って死んだ。 そいつらは…俺が喧嘩して殴り合った奴らだった」 「……!!」 莉子は思わず口に手を当てた。