キミニアイヲ.

衝撃的で言葉が出なかった。


“歪んだ愛”とはこういうことだったのだ。



「そんなのは昼ドラかAVだけにしといてくれって思ったよ」


冗談のように言い放つ楓。

しかし、その表情は堅かった。



「驚いたよ。母さんが俺のために特別好きなわけでもない親父と再婚したってことには気付いてたけど、まさか兄貴とそんな関係になってるとは思わなかったから」



ふと気付いた時には、赤く燃える煙草の灰が今にも落ちそうになっていた。



「別に赤の他人なわけだし、歳も近いし、そうなったって不思議じゃないけど…
俺にはそれが汚い光景のように思えてならなかった」



楓は携帯灰皿を取り出して、ぎゅっと煙草を押し付ける。