キミニアイヲ.

そこら辺のモデルなんかよりも整った容姿と、それにマッチした黄緑色の瞳。


カラコンかと思ったその瞳は天然物で、生まれつき色素が薄いのだと前に楓は言っていた。



その顔にその瞳はズルいよなぁ…

天は楓に二物も三物も与えたのか…と莉子は思う。



そんな目立つ楓を、街行く人々が振り返らない訳がない。


そのたびに莉子は複雑な気持ちになっていた。



ふと、宝石店のショーケースに煌めく指輪やピアスのジュエリー達に目を奪われる。



楓の隣に相応しいのは、こういう綺麗な宝石が似合うような女の人じゃないだろうか。


自分のようなすさんだ女じゃなく、身も心も綺麗な……