それからさらに一週間後、そろそろ夏休みも終わりに近づいた金曜の夜、あたしとお雪は四度目の公園ライブに向かった。でも公園に向かって歩いている間、あたしは少し不機嫌だった。昨日の夜、曲を作りながらお雪とこんなやり取りがあったわけ。
「かすみ。あなたの歌には想いがこもってない気がする」
あたしはキーボードに反論を打ち込む。
『想いって何よ?パソコンソフトのお雪にそんな事分かるわけ?』
「かすみは誰に歌を聴いて欲しいの?」
『決まってるでしょ!あの彼よ』
「それは分かっているわ。でもあの公園には他にも歌を聴いていた人がたくさんいたじゃないの。その人たちの事はどうでもいいの?」
『いや、どうでもいい、とまでは言わないけど。でもあの人に歌を聴いて欲しい、それが何か悪いわけ?』
「かすみ……想いがこもっていない歌は……聴く人の事を考えない歌は、結局誰にも届かないかもよ。逆に想いがこもっている歌は、特定の人に向けたものでなくても必ず人の心に届く……そうは思わない?」
『思わない!』
あたしは少しムキになっていた。痛いところを突かれた、そんな気持ちが多少あったのかもしれない。
『あたしはあの人のために歌って欲しいの。それだけ。ただそれだけ!機械のあんたが分かったような口利かないで!』
そしてあたしはお雪の返事も聞かずにパソコンをばたんと閉じた。
「かすみ。あなたの歌には想いがこもってない気がする」
あたしはキーボードに反論を打ち込む。
『想いって何よ?パソコンソフトのお雪にそんな事分かるわけ?』
「かすみは誰に歌を聴いて欲しいの?」
『決まってるでしょ!あの彼よ』
「それは分かっているわ。でもあの公園には他にも歌を聴いていた人がたくさんいたじゃないの。その人たちの事はどうでもいいの?」
『いや、どうでもいい、とまでは言わないけど。でもあの人に歌を聴いて欲しい、それが何か悪いわけ?』
「かすみ……想いがこもっていない歌は……聴く人の事を考えない歌は、結局誰にも届かないかもよ。逆に想いがこもっている歌は、特定の人に向けたものでなくても必ず人の心に届く……そうは思わない?」
『思わない!』
あたしは少しムキになっていた。痛いところを突かれた、そんな気持ちが多少あったのかもしれない。
『あたしはあの人のために歌って欲しいの。それだけ。ただそれだけ!機械のあんたが分かったような口利かないで!』
そしてあたしはお雪の返事も聞かずにパソコンをばたんと閉じた。



