少女が目を覚ました時、そこは誰もいない街でした。 その事実に対して、少女は混乱しました。 どうして誰もいないの、誰か、誰かいないの。 でもその叫びに対する返事は、いつまで経っても返ってきませんでした。 なので少女は、待つことにしました。 いつか誰かが来てくれると、信じることにしました。 それから、いくつの太陽が沈んで、月が昇ったでしょうか。 それから、いくつの太陽が昇って、月が沈んだでしょうか。 誰も、現れませんでした。