「あたし小中学校ってね、虐められてたのよー。」 「へぇ」 「理由は多分ねー、あたしが社長令嬢だから。そんだけじゃないかにゃー」 「まぁ、よくある話ですよね」 「ふふ、もしかして同じ苦労を知ってる?」 「まぁ、多少は」 「そかー。」言った恋宵は、辛い過去の体験を思い出して苦痛の表情を浮かべるでも、そんな苦しみなど封印したかのように淡々と話すでもなく、ただ昔の思い出を聞かせるように、遠くに目をやる。 微笑みを浮かべている気さえするが、やはりどことなく、淋しげではあった。