「逆に良かったんじゃなぁぃい????」
ここまでトローンとした目で会議に全く興味なさそうだった雷樹が口を開いた。
「言いわけ!な!…「協力してもらえる、かもぉ?」」
協力…?
「城財閥と椿川組いたら傷一つなく炎火、登田組倒せちゃうしぃーついでに松織財閥は財閥から引きずり下ろせる、かもぉ???」
甘ったるい話し方するな。相変わらず。
男から見ても可愛い顔の雷樹だから許せるけど、ブスがこの喋り方してたら女でも許せねぇレベル。
その言葉から続く沈黙。
「雷樹、流石に酷だよ。」
俯く流里香ちゃんを守りたくて沈黙を破った。
「まだ決まった訳じゃねえけどな。流里香は一人っ子だって言うし。」
拓海はそう言うけど流石に
椿川兄妹の名前の一致、
城聖夜さんと椿川夏さんの夫婦。
別でそんな人がいるとは思えねえなあ。
「俺は聖夜さんと夏さんの子供と会ったことがある。でも全員男だ。」
理輝明
「…全員男?」
あ!その件忘れてた。
純龍の聖夜さんと南龍の夏さんの子供は息子3人と聞いている。
まじであの純龍絡みと別に
叔父の名前が悟さん
父親の名前が聖夜さん
母親の名前が夏さん
なんて家族が存在するのか!?
皆の思考がいろんな方向へ向かう中、
「話してみるよ。私が話さなきゃ始まらない。」
流里香ちゃんは強い眼差しでそう俺達に告げた。
「流里香、付いてってやろうか?」
「理輝明さんありがとう。助かる。」
「ああ。」
副総長!!!!頼りになっるぅ〜!!
「いい加減そのさん付けやめろよ。」
「え、あ!うん!理輝明???」
疑問系(笑)