「その空っぽ埋まるかもしれねぇから。向かいに行くとき拓海も来てくれ。」
そう言われて本当に本当にほんの少しだけ期待して着いて行ったけどその女子高生はどこからどう見ても普通で期待外れだった。
何に惹かれたんだ。理輝明は。
やっぱあいつも今は駄目だな。
人の見る目もかなり下がってる。
「理輝明と霧也がやけに盛り上がってたからちょっと楽しみに迎えに行ったのに大したやつじゃねえ。帰るわ。」
言い方ちょっと毒ったかと思ったが女の反応が余りに普通すぎた。
表情が変わる訳でもなく、反応するわけでもなく
もちろん怒るわけでも泣くわけでもない。
普通過ぎて特徴ゼロだな。
全く惹かれねぇ。
そう思いながら部屋を出た。