SIDE 拓海
「あいつが気になる。」
「1回少し話しただけでやけに執着してんだな。」
理輝明が夜中に会った女の話をするけど意味不明。理解不能。
普段、直感力は長けてる奴だけど今は全く信用ならねえし。精神状態不安定で最大限の直感力が働いたとは思えねえ。
「美人か?」
「容姿普通。」
「オーラか?」
「特になし。普通。」
「益々意味わかんねぇよ。」
「城流里香」
1週間以上かけてやっと名前と年齢とクラスを割り出したらしい。
2代目と同じ名字だな。でもあそこは娘いねぇしな。野郎ばっかだったはず。
霧也は
「拓海も会ってみてあげたら?理輝明がこんなに言ってるの珍しいし」
とか言っちゃってるし
「ってか、霧也なんでそんな情報遅い訳?」
平凡な普通の女のデータ一瞬じゃねえのか?
データ保護半端ないやつだったとか?
そこが普通じゃなさ過ぎて気になるのか?2人共。
「拓海が考えてる様な事はなかったよ。一般人と変わらない。普通の女子高生だよ。」
あいつのパソコンなりなんなり情報漏れてんのか。
「愛用のパソコンなのに今は死ぬ程使い難い。」
ハッキングしにくい様に見えないシステムの中でなんかされてんだな。詳しくは分からないが。