『っ?!…ごめんっ』


私の涙を見た輝が私から勢いよく離れて、私に背を向けた


『あの、て…輝…?』


私に背を向けた輝に、触れようと手を伸ばしたら…


『触るなっ』

『え』


怒ったような声で輝が言った

私は、輝から初めて本気で拒絶された


今まで、"やめろ"と言われたことは多々あった

でも、私はやめなかった

ここまで拒絶されたことが無かったから


『輝…ごめんなさい』


何が原因で輝が拒絶してるのかわからないけど、とりあえず謝った

嫌われたくない
嫌いにならないで

でも…


『帰って』


輝は、私の方を見ないで言った


『や、やだ『帰れ』


拒否の言葉を言い切る前に、輝は帰宅を促した