「…今日、今から輝の部屋行く」

「はぁ?」


唇を離し、私が最初に言った言葉に、輝が呆れた声を出した


「輝の部屋に行きたいの。あの人が入ったのが気にくわないの!」


私が輝の部屋に行ったからといって、あの人が輝の部屋に入った事実は消えないけど…

なんとなく、無性に行きたくなった


「あの…葵ちゃん?そんな、可愛い嫉妬してる彼女と一緒の部屋にいたら、今度こそ俺、何するかわかんないよ?」

「輝の好きなように、すればいいと思うよ?だから、行く!」


そう断言した私は、輝を置いて歩き出す

輝のお家を目指して


そんな、私の後ろで輝が小さくため息を吐いているなんて、私は知らない