「乗って。」



アタシは春輝の車に乗る。



「帰るか?」



帰りたくない。



「帰りたくない…」

「じゃあ俺んちで寝るぞ。」



春輝は車を5分程走らせて、キレイなマンションに着いた。



「ここ俺んち。」

「デカいね…」

「まぁね♪儲かってますから♪」



アタシは春輝の後に着いてマンションに入った。



一ノ瀬



プレートに春輝の名字が書いてある部屋を開ける。



「言っとくけど、何もねぇから…」



言葉の通り春輝の部屋は生活必需品しかなかった。



「シャワー浴びてくるわ。」



春輝はシャワーを浴びる。



アタシはさっきまでの眠気はどこに行ったのか分からない程目がさえてる。



しばらくして春輝が髪を拭きながらやってきた。



「サキは?」

「いい。」

「そっか…」