「春輝…。アタシ、愛されたい。」

「いい事だな♪」

「春輝に。」



あっ…
言っちゃった。



「俺!?」

「うん。アタシ、春輝が好きみたい…」

「マジか…」



困った顔の春輝。



言うんじゃなかった。



「困らせるつもりじゃ「お前ほっとけねぇんだよ…。」



春輝がアタシに近づく。



「じゃあ俺に愛されてみる?」



急に溢れ出す涙。



春輝が優しく抱きしめてくれる。



「返事は?」

「うん…。」



暖かい。



「合コン禁止な♪」

「もう行かない。」



春輝がアタシを優しい目で見つめる。



「春輝のフルネーム知らない…。」

「はぁぁぁ?今いいとこだったのに…。」

「えっ?ごめん…」

「まぁいいや、一ノ瀬春輝。俺もお前のフルネームも年も知らない。」

「遠藤サキ。20歳だよ。春輝は何歳!?」

「7歳上。27…。」