アタシは春輝に押し倒された。



床に打った頭が痛い。



「ヤリたいから俺を部屋に上げたの?それとも俺が好き?」



春輝がアタシを見下ろして言う。



怖い。



冷たい目…



「違う。春輝なんて好きじゃない。アタシは誰も好きにならない。」



アタシは真っ直ぐ春輝を見てそう答えた。



「やっぱりムカつく。昔の俺みたいだ…。」



せう呟き春輝はアタシの上から退いた。



「ごちそうさま。」



春輝はまだ熱いココアを飲み干して部屋を出ていった。



アタシはそのまま動けない。



床が冷たい。



どうして?



あんなの春輝じゃない…



初めて男の人を怖いと思った。



アタシの気持ちはどうしたらいいの?



アタシは春輝が好き…