アタシは自分の気持ちに気づいてしまった。



恋なんてするもんじゃない。



春輝の顔が頭から離れない。



アタシはただの客。



春輝の事は忘れたいの。



「サキ、無理に忘れようとしたって逆効果だよ?」

「無理。忘れたい。」

「意地張るのやめたら?」



アタシに必要なのは春輝じゃない。



お金、いい男、SEX。



SEX。



春輝としたら?



気持ちよくなかったら嫌いになれる?



アタシは飛鳥に言ってみた。



「バカ!?」



そう言われた。



でもね、春輝としたら、春輝はアタシの事好きになってくれるかな?なんて考えちゃってる。



忘れたいのに。



忘れる事は難しい。



「サキちゃん、今日一緒にメシ行かない?」

「行く♪」



他の男で忘れればいい。