それから毎日春輝を思い出さないように仕事に打ち込む。



「サキ、変。」

「何が!?」

「お客に愛想良すぎ。」



飛鳥に指摘される。



「アタシ、この前の男とデートする事にしたの。」

「あの!?うそ!?」

「本当。」

「何で!?」



飛鳥は理想が高い。



この前の男は微妙だったはず…



「好きかも…」

「はぁぁぁぁ!?」

「サキ、声でかい!!」



飛鳥が好きって…。
飛鳥が!?



「あれから毎日電話来てさ、普通に話してみると結構イイ人だった。」

「飛鳥、顔赤い。」

「やめて////」



これが恋してる顔なんだ…



「だから合コンは当分ナシ。」



マジですか!?



その日は飛鳥に抜け駆けされた気分のまま家に帰った。