質問内容がおかしかったらしく、笑いながら答えられる。
「あ、そうよね」
確かに、同じ学校にいるんだからお昼はここに来るはず。
改めて納得して、数回首を上下させながら頷いた。
「そういえば愛琉は?
一緒じゃなかった?」
「え、愛琉さん?」
話の趣旨が読み取れずに、首を傾げて聞き返す。
「すずが心配だし、ちゃんと面倒見ろって言っておいたんだけど。
結局あいつ、放置したのか」
ため息と一緒に、あたしの頭にポンと乗った手のひら。
一瞬ビクッと震えた後、言葉の続きを促すようにじっと見つめる。
すると、まるで子どもを気にかける親みたいに
「友達、できた?」
尋ねてくる里音。
心配してくれているみたい。
とことん優しいんだから。
「えぇ、今日同じく転入してきた琴葉ちゃんと仲良くなったの!」
だから、心配がいらないように元気いっぱいに返事。
「そっか、良かった」


