だけど、絶対美味しいと思うの!
今回は里音の助けも得たわけだし。
「先輩、やけに笑顔じゃない?
毒でも盛ったの?」
欠伸をしながら、やって来た恋千くん。
わわわ、さっきのこと思い出したらドキドキしてきちゃった。
あたしって、からかわれてるのかな……。
「あぁ、そうか。
おまえ俺らを殺そうとして」
「まったく、最悪な人間──いえ、最悪な魔女ですね」
なっ……もうっ、みんな言いたい放題なんだから!
ちょっとくらい信用してくれたって、いいじゃない。
「ヒメちゃんヒメちゃん、ごはんごはん」
頬をぷうっと膨らませていれば、隣にひょこっと現れた佐久間さん。
「今日ごちそう!?
何かの記念日!?」
ぴょこぴょこ跳ねて、あたしの肩を揺らす。
「佐久間さん、落ち着いてください。
とりあえず座って」
あたしの隣の椅子を出して、座るように指示。
素直に座ると、満面の笑みを向けてきた。


