xxxFORTUNE




だけど、絶対美味しいと思うの!

今回は里音の助けも得たわけだし。



「先輩、やけに笑顔じゃない?
毒でも盛ったの?」

欠伸をしながら、やって来た恋千くん。


わわわ、さっきのこと思い出したらドキドキしてきちゃった。

あたしって、からかわれてるのかな……。



「あぁ、そうか。
おまえ俺らを殺そうとして」

「まったく、最悪な人間──いえ、最悪な魔女ですね」


なっ……もうっ、みんな言いたい放題なんだから!

ちょっとくらい信用してくれたって、いいじゃない。


「ヒメちゃんヒメちゃん、ごはんごはん」

頬をぷうっと膨らませていれば、隣にひょこっと現れた佐久間さん。


「今日ごちそう!?
何かの記念日!?」

ぴょこぴょこ跳ねて、あたしの肩を揺らす。


「佐久間さん、落ち着いてください。
とりあえず座って」

あたしの隣の椅子を出して、座るように指示。

素直に座ると、満面の笑みを向けてきた。