お日様であり、頼りになるお兄さんね!
さて、やる気も出てきたし料理を仕上げなきゃ。
ちらっと里音を見てから、満足して笑顔のまま作業を続けた。
◇
「腹へったー」
「……何ですか、この料理の量は」
数十分後、完成した料理をテーブルに並べて全員を呼びに行く。
……前に、呼びに行くのが遅かったせいか数名が自らリビングにやってきた。
「愛琉さん、誠、お昼ごはんよ。
じゃーん!」
料理に向かって広げる両手。
テーブルにならんだ品々に、思わずよだれが零れそうになる。
予定であったオムライスに加え、その他諸々がキラキラと並んで。
「誰がこんなに食うって?」
いつも通り不機嫌な愛琉さんは、椅子に腰掛ける。
「食材の無駄でしょう。
残り物が増えるだけです」
続いて不満を口に、ため息をつく誠。
確かにお皿の数は、ものすごく多い。
食べたいものをと考え、作り出したらどんどん増えちゃったんだもの。


