意見を述べる途中、気づいてしまった異様なオーラ。
鋭く見てくる瞳が怖くて、それ以上喋れなくなった。
「笑わせるなよ」
静かに言って立ち上がると、見下ろされてしまうから尚更。
「年齢?
その前に、先輩は俺のペットでしょ」
さも当たり前のように飛んでくるセリフ。
ペット?
あたしが?
誰の?
「恋千くん、どうしたの?」
「どうもしてないよ。
先輩こそ、怯えた顔してどうしたの?」
待って、おかしい。
変よ、絶対。
「怯えた顔…なんてしてないわ!」
相手は年下よ?
人間界の上下関係を考えたら、あたしのほうが優位なはずよね?
「あ、そう。
あのさ、それよりお腹すいたんだけど」
「え?」
再び最初みたいに、ベッドに寝っ転がり始めた恋千くん。
話の転換についていけず、ついぼーっとしちゃって。
「お昼ごはんはまだ?」


