xxxFORTUNE










「ローナ様、久しぶりね!」

「え、ローナ様?
もう帰っていらしたの?」

「姫様、元気だった?
人間界はどんな場所なの?」



街中で声をかけられては応援されるのを繰り返し。

魔法学校につくやいなや、即座にクラスメートから囲まれた。


質問の嵐。

確か、人間界の学校でも最初はこんな感じだったわよね。



「お久しぶりね、あたしはとっても元気よ!
今は一時的に帰ってきてるだけなの」

順番に答えていくと、みんなは瞳をキラキラさせて。


「それでそれでっ、人間界ってどんな場所?
人間って、どんな性格?」

一番、人間界についての話を聞きたがった。


エシャルには極普通に魔法が存在しているから、魔法のない人間界が気になるのかもしれない。



「人間界には、新しいものがいっぱいあるわ!
掃除機とか洗濯機とか、あぁそうそうケータイっていうのもあってね」



エシャルに持ち込んでしまっていたケータイを取り出して、みんなに見せる。

どうやら、人間界からエシャルへの持ち運びは大丈夫らしい。