いつも通り、掃除をする。

いつも通り、食事も準備する。

いつも通り、お世話も……する。



「佐久間さんっ、人間不信はどうしたんですかっ!」

あたしにしがみついてくる彼を、必死にずるずると引きずって。



「ヒメは怖くないよ。
だって人間じゃないもん」

正体を知ってから、この人はカタコトであたしをヒメと呼ぶ。


「失礼ね、あたしだって人間なのよ」

「いや、魔女だよ?」


あぁもうっ、佐久間さんの面倒を押し付けた理由が少しわかってきたわ。

みんな、手に負えないのね。

懐かれちゃうと。



「おまえ、本当に掃除してんのか?」

そんな苦労を知ってか知らずか、愛琉さんが苦情をつけてくる。


「してます!
それはもう、しっかりと」

「あぁ、なるほど。
おまえが汚いから掃除しても、すぐに汚れるわけか」



むむむっ…!

最初から薄々思っていたけれど、本当にこの人ヒドいわ!


それに、