日曜日は特に、起床時間がバラバラ。
生活のリズムを変えない誠や里音と、ゆっくり眠っている派の愛琉さん。
早起きして、布団に入ったまま何かをしている恋千くんに、部屋から出てこない佐久間さん。
こんな感じで、だいたい休日の早朝は3人で過ごすのが多い。
お昼頃になれば、さすがに全員起きるけど。
恋千くんと愛琉さんは、即座に家を出て行ってしまう。
誠と佐久間さんは、身支度が終われば部屋に籠もりがち。
あたしと里音で家事を済ませようと働くことが、まるでバカみたいだわ。
日常を見直してみると、無意識にため息が出た。
普通と言ってしまえばそれまでかもしれないけど、ちょっと寂しい。
食事を終えて食器の片付けを始めていると、階段を下りる足音。
部屋の扉が開くなり、頬を膨らませた恋千くんが。
すっかり髪型もセットされ、オシャレな服に身を包んでる。
「先輩、なんで呼びに来てくれないわけ?」
「へ?」
突然の問いかけに生じた疑問。
呼びにいかなきゃダメだったの?
でも恋千くん、今朝はちゃんと起きてたし、お腹が空いたら勝手に朝食にするのかと。


