「まぁ、新菜家長女の萌加なら全然大丈夫でしょ。


いろいろと小さいころからやってるんでしょ?」



「…そうだけどさ」


「なら、あとは一般教養の勉強とかだけすれば全然OKね」


きらきらとした目で見てくる真白。


一般教養だけって簡単に真白は言ってるけど、それを勉強をするだけでも難しんだと思う。


「あ、もう履歴書は出しておいたから」


「…え?」


「えぇと…1次試験は2週間後の日曜日ね。


萌加、これ、履歴書のコピーだからちゃんと見ておくこと」



はい、と真白に渡されたのは履歴書のコピー。


これをちゃんと覚えて、2週間後の試験に臨まなくちゃ。



そう、意気込んでいるとお父さんが大きな紙袋を抱えてはいってきた。


「あら、萌加のお父様。お早いお帰りですね。買い物を任せてしまって申し訳ありません。


萌加にはすべて説明しました。あとは、萌加がもう少し成り行きに任せて任務を遂行してそれに合わせて私がもう少し計画を練り直すだけです」


そう帰ってきたお父様に声をかける真白。