あさみは慎吾の声を呆然と聞いていた。

後悔が嵐のように心を取り巻く。

わたしは、知らなかった。
慎吾が自分は愛されていないと思っていたなんて、知らなかった。


どうして意地を張ってばかりいたのだろう。

どうしてもっと素直になれなかったのだろう。

わたしはちゃんと、慎吾に気持ちを伝えるべきだったのに。