花霞む姫君

そこからはどうやって帰ったのか覚えてない。

正確には、どうやって電車に乗って堀内の家に直接向かったのか覚えてない。


いつからか、空は曇ってきていつ雨が降ってもおかしくない天気。




キスされちゃった…

おでこにだけど。

なんだかキスされた場所が熱い気がする。
ううん、身体全体が熱いかも。


男の人にあんな…
近くに寄られたのだって初めてなのに。

キス…

結婚かあ…


ぼんやりしながら堀内の家の玄関へいくと、
そこにはまゆみちゃんとお母さんがいた。