「あ、そうだ。お前。」


珍しく翔太が振り返って声をかけてきた。

「何?」

私も翔太につられてぶっきらぼうに返事をしてしまう。


「お前…今日三年生と話してただろ。転校生の。」
「えっ…」

何で知ってるの?


「あれ、気をつけろよ。」


何?
どういう意味?



「…何を?」

「…別に。」


と言い残すと、また翔太はドスドスと歩いていってしまった。


もう、ほんとになんなの!
意味不明!