「そうっす。春川っす」
「なんだ、お前」
「なんだじゃないっすよ。安仁屋さん、やっぱ思った通りの人だなぁ〜」
「は？」
ぶりっ子女の次は春川かよ。
しかも、コイツも俺に喧嘩売ってんのか？
「そうやっていろんな女泣かせてきたんでしょ？あ〜アサカちゃんかわいそ。あんな純粋そうな子泣かせるなんて」
「佑月…泣いてたのか？」
「泣いてたっすよ。俺が一緒にいてあげました。そしたら笑ってくれました」
ちょっと待て。
今の言葉、聞き捨てならねぇ。
一緒にいてあげた？
「お前何が言いてぇんだよ？」
俺は、かなりイライラした口調で春川に言う。
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