アイツは、佑月はいつだって俺を見てくれた。 外見だけの俺じゃなくて。 中身も全部ひっくるめて… 一人の男して、俺を好きでいてくれてるのに。 だから俺も、素直に好きって言えたんだろ? 結婚しようって。 「俺、バカじゃん…」 ポツリと呟く。 「ほーんと、バカっすよね〜。彼女に隠れて他の女といたなんて」 突然後ろから声がした。 「………春川?」 _