「俺が一番〜♪」
なんて、自慢げに踊る愛舞さん。
「バカ。一番はどう考えたってお前じゃないだろ」
「ハルさぁん!何でそんなこと…ひどいよぉ!」
「あはは…ごめんごめん」
ポカポカと陽斗さんを叩く愛舞さん。
その光景が、何だか面白い。
「でも…ユズに会いたいんですけど〜って言う子も今だにいるよ。たまにだけどな。お前の人気もまだまだだぞ」
陽斗さんの言葉に、愛舞さんも、うんうんと首を縦にふる。
「そんなこと!…あるんですか??」
私も少し、調子に乗って否定はしなかった。
「な〜んか悔しいけど!本当だよ。お前…戻ってこいよ」
愛舞さんは、真剣な顔で私を見る。
戻ってこい。
本当は、ずっと言われたかったのかもしれない。
私の「居場所」が欲しかったのかも。
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